インドの悪い方のイメージがよい意味でくつがえってしまう場所が、インドの「リトル ラサ」とも言われる「マクロード ガンジ」。
ダライ・ラマ法王14世をはじめ、祖国の厳しい環境から逃れてきたチベット人が多く住む、インドにあるチベット人にとっての聖地。
クラクションや車の騒音が多少はあるものの、しつこい勧誘も少なく、スパイシーな食べ物の匂いよりも日本人好みのチベット料理、素朴で温かい人々に出会えます!
近くには自然いっぱいの村「バグス」や「ダラムコット」があって、インドの騒がしさから逃れるにはもってこいの場所。
マクロードガンジとチベット文化を体験できる場所、美味しいチベット料理まで紹介します!
マクロードガンジってどんなところ?
インドの首都デリーから北へ約520キロ、バスで12~14時間の場所にある街「ダラムサラ」。チベット亡命政府、研究所、文化施設などが置かれています。
ダライ・ラマ法王14世(以下、ダライ・ラマ法王)が住んでいるのは、さらにバスで約1時間の「マクロードガンジ」。

ダライ・ラマ法王が中国からの迫害を逃れ、インドに亡命したのが1959年。同じように祖国チベットを離れ移り住んできている人々が暮らしていて、インドのチベットタウン。

街を歩いているとインド人の比率が低く、チベットの民族衣装を着ている人や、朱色の袈裟に身を包んだお坊さんに出会えます。見た感じが日本人に似ているからか?!親近感がわいてきた。

チベットの雑貨やチベット料理が溢れ、タルチョという5色の祈りの旗がいろんな場所に飾られています。
チベット仏教の聖地!「ツグラカン コンプレックス」

チベット人にとってインドの聖地にある聖地が「ツグラカン コンプレックス(Tsuglagkhang Complex)」。ダライ・ラマ法王の公邸やチベット亡命社会の精神的な中心地で、2つの本堂があります。

修行中の僧侶がお経を唱えていたり、時にはのんびりと過ごしています(のんびりではなく、問答しているのかも。穏やかな表情なのでのんびりに見えた)。
2つの本堂の中は写真撮影禁止なので自分の目でしっかり見てきました!
黄金の大仏が出迎える「ツグラカン本堂」
黄色?黄金?(と表現する方が適切かも)の袈裟を纏った大仏は、存在感あり、ひときわ大きく感じた。回廊にはマニ車がこれでもかと並んでいます(ブログの一番最初の写真)。
巨大マニ車と鮮やかな曼荼羅がある「マニ堂」
巨大なマニ車と鮮やかなチベット壁画が印象的。このマニ車を、公園にある回旋塔(かいせんとう)みたいにぐるんぐるん回して地元の子供達が遊んでいた。
チベット仏教では「マニ車をまわすことは、お経と唱えたのと同じ功徳が得られる」とのこと。ということで、この子供達はどれだけたくさんのご利益を受けるのかな?!ちなみに時計回りにまわすのがルール。
マニで遊ぶなんて不謹慎?などと、一瞬思ったけれど、ほっこりする場面だった。近くにいた大人が注意していなかったので大丈夫ということかなぁと。
(話がそれるけれど「かいせんとう」ってこういう漢字なんだと、今初めて知った…というか、昔よく遊んだ「回旋塔」が懐かしい!)
2つの本堂の奥にある聖域「ダライ ラマ法王公邸」

地面に描かれた砂絵(曼荼羅)はチベットの伝統で幻のアート(特別な行事がある時だけでいつも描かれているわけではないみたい)。
私の滞在中、法王はマクロードガンジにいたけれど、残念ながら法話会(ティーチング)はやっていなかった。でも公邸とこの砂絵を見ることができ満足。法話会のスケジュールはこちら。

中庭から太陽が山に沈んでいくのを眺めながら、無知だったチベットのことを少し知って、平和に終わっていく1日に感謝せずにはいられなかった。
「ツグラカン コンプレックス」は、リキシャー(インドの3輪タクシー)が待機している「マクロードガンジ」のメイン広場から歩いて10分ぐらいの場所。
マクロードガンジのシンボル!カーラチャクラ寺院と街歩き
マクロードガンジーの中心地で一際目を引く「カーラチャクラ寺院」。

曼荼羅みたいな模様とマニ車がずらっと並ぶ外観と豪華絢爛な堂内。(撮影禁止のため内部の写真はありません…)
見どころは「ジョギワラ ロード」と「テンプル ロード」。この辺りをうろうろしていました。

街中は、チベット人が多いけれど、やっぱりここはインド、牛が堂々と歩いているし、これ何?みたいな光景も目にした。

この自転車漕いでいる人は包丁か何かを研いでいたのかな?!

シンギングボールもたくさん。自分用に一つ買ってきた。

ダライ ラマ法王のプロマイド(懐かしい言葉!)も選びたい放題。こっちは買わず…
チベットの歴史と現在を知る「チベット博物館」見どころ
同じアジアの国、チベットの実情と歴史を学ぶのにとっても役立つのが「チベット博物館」(入場20ルピー/2026年情報)。

詳しい解説とそれぞれの時代を写し出している生々しい写真の数々は、胸が痛くなりますが、ダライ・ラマ法王のメッセージを読むと勇気付けられます。たくさんの情報といろんな人々の思いが詰まっているので時間をかけてゆっくりと観て欲しい場所。
さらに、ここではチベットに関連する様々なドキュメンタリー映画(20ルピー)も上映されています。スケジュールは博物館のウェブサイト映画カレンダーやインスタグラムで確認してくださいね。
英語のみで全部を聞き取れず…でも映像だけでも伝わってくるものがあった。
チベット文化・芸術体験&ボランティア
マクロードカンジにはチベット人が運営するボランティア組織がたくさんあります。主な活動はチベットから逃れてきた人々への教育の提供やチベット文化の普及。

映画上映、料理教室、ウォーキングツアー、民族音楽会など、チベットの現状を知って欲しいという思いから、様々な文化イベントが開催されています。
チベットの文化に触れたり、ボランティアできる機関やNGOがたくさんあります。
TIPA(チベット舞台芸術研究所 ):「アチェ ラモ」のような伝統オペラなど、たまに開催
ノルブリンカ芸術文化研究所:チベット芸術の工房 無料のガイドツアーあり
チベットワールド :1日や短期で語学ボランティアやチベット人と交流できる
LHA Charitable Trust:長期で語学ボランティア体験。チベット料理教室など
Rogpa Charitable Trust :子供や赤ちゃんのお世話。カフェも運営
私は、LHA・通称ラーへいってみました。寄付金としてのお金を払って1日単位で参加できる英語の会話教室に飛び入り。中学・高校レベルの英語と話す勇気さえあれば大丈夫!
ほんの1時間のおしゃべりだけでも彼らの温かさに触れられると同時に、それぞれが背負っている悲しい運命、逆境に負けず今を生きている強い姿に心うたれた…
他にも、言語、コンピューターなどのクラスがあり、教えている先生たちは外国人が多く、皆ボランティア(長期滞在が必須)。
1ヶ月以上滞在するのであれば、こんなことができる!と提案してみることもできるそうなので組織のスタッフに相談してみてください。
本格的なボランティアの場合は、観光ビザではなくボランティアビザが必要になることもあるので事前にご確認くださいね。
ノルブリンカ芸術文化研究所
ノルブリンカ(Norbulingka Institute)とは、チベットの伝統芸術や文化を継承する施設。
マクロードガンジ滞在中に、チベット人にすすめられた場所。どんな会話の流れだったのか、もう覚えていないけれどメモしていた。
今になって調べてみたら、マクロードガンジから南へ12キロと、少し離れているけれど、絶対に行くべき場所!だった…
ガイド付き無料の工房見学ツアー、ワークショップ体験、チベット庭園など見どころたくさんです。
ほっとする味!絶品チベット料理の数々
インドの別の街にもチベット料理レストランはあるけれど、マクロードガンジほど密集していなかった。ということで、ホッと一息つけるようなチベット料理を飽きることなく、いろいろと食べてみました。
カレーも懲りずに食べていたけれど、チベット料理をはさむことでカレーの味がまた新鮮で美味しく感じられた。
(私の)人気メニューはこちら

モモ:日本の餃子の皮をもっと厚く大きくした感じ(フライ、スチーム、スープ、焼いてから蒸すと食べ方は4種類)

トゥクパ:細いうどんのような麺(給食で食べたソフト麺みたい)とたっぷりのスープ(これは汁なしバージョン)
テントゥク(もしくはタントゥク):きしめんほどの太さにカットした麺料理

シャパレ(シャバレ):巨大揚げ餃子みたいな感じ

バター茶とチベタンブレッド:朝食やおやつにはこれ!(この日は卵焼きと辛いソースをセットで)
「アムド地方」発祥の酵母を使ってふかふか食感の「アムドブレッド」もある。
お店によって変わるモモの具や調理方法、麺も汁ありとなしバージョン、豊富なトッピングと様々。

そして、チベットの主食でもある「ツァンパ(Tsampa)」:
チベットガールズが経営するカフェに行った時におしゃべりがはずんで、ツァンパを一緒につくろうと誘ってくれた。
はったい粉にお砂糖を少し混ぜて、バター茶で練るレシピ。粉物大好きだし、香ばしい味に、一緒につくったからおいしさ倍増。

おまけは、「ヒマーチャル・プラデーシュ州」のアルコール度数50度の地酒。
インドで約2ヶ月強制禁酒状態だったので、お酒をみてテンション上がって撮った写真。でも体が欲していなくて、飲まなかった。
気になる人は試してみてください!
個人的に気に入ったお店(他にもあったけれど、閉業してしまった)
Shangrila Vegetarian Restaurant:インド料理もチベット料理もどれ食べても美味しい
Snow Lion:モモを食べる時はいつもここだよとローカルにおすすめされた。美味しくないわけないよね?! そして、ここのチベットパンにハマった。
でも、地元の人のオススメも人によって変わるぐらい、どこでも美味しく食べることができます。
どこに泊まる?マクロードガンジ周辺の宿泊エリア
マクロードガンジにも宿泊施設があるけれど、朝や夜はのんびりしたければ、約2kmのところにある山間の村「バグスー」や「ダラムコット」に泊まるのがおすすめ。(「バグスー」の記事はこちら)

私は、静かで平和な雰囲気のバグス村に宿泊して、朝の「TUSHITA」での瞑想で1日をスタート。日中は活気あるマクロードガンジまで出かけるという、過ごし方をしていました。
上の写真は、バグスーからマクロードガンジまでの道のりでみた牛と街並み。

写真は、マクロードガンジ側から見えた山間の村・「バグス」と「ダラムコット」。インドのエネルギーを感じつつも、リラックスした時間を過ごしたい方にぴったりのエリアです。
旅のスタイルに合わせて選ぶ!マクロードガンジ? バグス? ダラムコット?
マクロードガンジ:賑やかにアクティブに過ごしたい人向け
ボランティア活動や文化体験、街歩きがしやすい場所。常に活気があり、賑やかな雰囲気が好きな人に最適。
バグス:自然と便利さのバランスが欲しい人向け
レストランやお店、お寺や自然にも近い。マクロードガンジより静か、でも賑やかな場所。インド人観光客も多い。
アッパーバグス:大自然に囲まれたい人向け
緑豊かな大自然の中で朝を迎えたい、宿までの階段の登り下りにも耐えられる人。リクシャーが入れないので、荷物が多い人は要注意。
バグスーは滝やトレッキングコースへのアクセスも抜群。
ダラムコット:心穏やかに過ごしたい人向け
大自然の中にヨガや瞑想センターがあり長期滞在者も多い。イスラエル人観光客が多い。アッパーダラムコットはアクセスが不便になるけど静寂で眺めもよい。
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「マクロード ガンジ」までの行き方
インドのチベットタウン「マクロードガンジ」へは、主要都市やヨガの聖地「リシケシ」からアクセスできます。
リシケシから
私は、深夜バスで移動しました。
ダラムサラからの乗り継ぎ:「ロウアーダラムサラ」から「マクロードガンジ」まではタクシー、乗り合いリクシャー、バス、ロープウェイなど利用しましょう。
マクロードガンジからその先: さらにリクシャーで、ようやく「バグス」や「ダラムコット」に到着。「リシケシ」→「ロウアーダラムサラ」→「マクロードガンジ」→「バグス」か「ダラムコット」という感じです。
デリーから
首都デリーからは「バス」「電車」「飛行機」と3つあります。
バス:デリーから「ダラムサラ(ロウアーダラムサラ)」まで。(12Goのサイトで予約する)。
電車:最寄駅は、「Amb Andaura」、「Una」、「Pathankot」」など(12Goのサイトでスケジュールをみる)。
駅からタクシーまたはバスに乗り換えてダラムサラへ(ほとんどのバスは「ロウアーダラムサラ」に到着)。
飛行機:ダラムサラの空港(カングラ空港)まで(Trip.comでスケジュールをみる)。
空港から「マクロードガンジ」まではタクシーで約1時間、バスの場合は「ロウアーダラムサラ」に到着。
「ロウアーダラムサラ」から「マクロードガンジ」まではタクシー、乗り合いリクシャー、バス、ロープウェイなど利用しましょう。
ちなみに私のインドの全行程はこんな感じです。他の記事も読んでみてください!
「ハリドワール」→「ウッタラカーシー(ヨガのTTC)」→「ガンゴートリー」→「リシケシ」→「バグス」→「アムリトサル」→「バラナシ」→「ブッダガヤ」→続く