ハワイ州観光局のウェブサイトに最新情報があるのでマウイ島を訪れる、また行こうか迷っている人はぜひ読んでみてください。Aloha for Maui
テレビや雑誌で何かと目にすることが多い、日本人にとって憧れの場所ハワイ。
ハワイ諸島は、似ているようでそれぞれが違った特徴を持つ奥深い島々なのです。(観光で行くことができるのは6島です。)
ハワイリピーターでも未知の場所は絶対にラナイ島。ラナイ島にはなんと!信号はない、舗装されていない道路もたくさん、約3000人だけが暮らす360平方キロメートルほどの島。
そんな島なのに、そんな島だから?行ってみたら驚きの自然に満ちていたのです。
2つのフォーシーズンズホテルとゴルフ場、ホテルラナイという島の名前そのままのホテルがある、ということだけは知っていた。(今ではB&Bもあるみたいです)
ハネムーンやゴルフのイメージが強くて、ラナイ島に行こうなんてある時まで考えたこともなかった。
でも、石が転がっている写真を見てきなりはじめ、そうだ日帰りで行ってみようと思い立ったのです。そして、ラナイ島を、しかもお一人様で訪れてみました。
ちょっと変わった旅が好きな私が選んだ方法は、マウイ島からフェリーで行くこと。その体験を基にラナイ島1日観光モデルコースを紹介します!
6:30 マウイ島・ラハイナハーバーに集合
ハワイ諸島最後の楽園ラナイ島へは、約14キロメートルしか離れていないマウイ島からフェリー(エクスペディション号)が出ています。
1日に4便のみなので、一番早い6:45発に乗船するのがオススメ。
フェリーが出るラハイナハーバーは、マウイ島のシンボル・この大きなバニヤンツリーのすぐ近く。
ラハイナハーバーからラナイ島のマネレハーバーまで約45分。帰りもフェリーを利用する場合は、17:30がラナイ島からの最終便です。
ラナイ島に行ったことのある人から「フェリーからはすぐ近くにイルカが見れるかもしれないから、乗船中ものんびりしてはいられないよ」と聞いてたけれど、私は見ることができませんでした……
ホエールウォッチングの時期(1月~3月ごろ)には運が良ければクジラが姿を現わすこともあるそうです。
ラナイ島は、幅20キロメートル、長さ29キロメートルほどの大きさ。舗装されている道は島全体で約48キロメートルだけなので、観光には4輪駆動車が必須。
ラナイ島を観光するには、
- 4×4トレッカーツアーに参加
- レンタカーで自由に回る
- ドライバー付きタクシーで観光スポットを巡る
という方法があります。上位のリンク先はどれもフェリーのエクスペディションズのサイトです。
私は、Rabaca’s Limousine を事前に予約。ドライバーのブルース(多分ここの会社のオーナー)は、笑顔が自然とあふれるザ・ハワイな人、彼が案内してくれた。車の台数が限られているから早めに予約しましょう。
8:00 シュノーケリングで有名な「フロポエ湾」と伝説の石
フェリーが到着するマネレハーバーから車で約5分の「フロポエ湾」。
ハワイでよく見かける白砂と真っ青なビーチはここにも。写真の奥に見える、フォーシーズンズホテルがあるぐらいで、とにか〜くのどかな場所。
ここは、波も穏やかでシュノーケリングにもってこいのビーチ。また、潮の満ち引きによって現れる天然プールは、まるで水の温泉。
私は、海に入らず眺めていただけでした。(当時はあんまり海に入るっていう意欲がなかった。今では考えられない!!!)
イルカの群れが歓迎してくれているかのようにやってくる、というサプライズが起きることもあるそうです。
12月~3月ごろは、波が荒くなることがあるので注意が必要とのこと。
たくさんの伝説や神話が残るハワイの島々。その一つが、伝説の石「スイートハートロック(ハワイ語でプウペへ)」。
フロポエ湾から約20分ほどのハイキングで、上から眺めるとハート型に見える岩を見下ろせる場所に到着できます。(20分ぐらいで行けると後から知ったのです……行きたかったなぁ。)
ハワイの伝説で、その昔ぺへと彼女に恋した戦士マカケハウが眠る場所。嵐によって命を落としたぺへの亡骸をこの岩の上に埋めた後に、マカケハウも彼女のあとを追うように海に身を投げた、とか。
悲しい場所なのですが、でも悲しい結末とは正反対の明るいブルーの海や空。
写真でもこんなに印象的なので、実際に見てみたら何を感じるのかなぁと想像だけしています。
11:30 ここは別の惑星?!「神々の庭園」
次の目的地、真っ赤な大地が広がる「神々の庭園」までは、4輪駆動車のみでアクセス可能。「フロポエ湾」から約1時間のドライブ。
途中からは、舗装されていない道路なのででこぼこ道と、写真のような木々が生い茂る中をひたすら走る走る。
少し前まではビーチにいたのに、ほんの少し移動しただけで、高原のような場所に変わるのもラナイ島の魅力です。
庭園の入り口らしき場所には、神々の庭園を意味する「Garden of the Gods」と刻まれた石像があります。この写真の石は、全部自然がつくりあげたもの。
一面に広がる赤土と真っ青な空と海に惹きつけられ、立ちすくんでしまった。
神々の庭園は、ハワイ語では「ケアヒアカヴェロ(カヴェロによって付けられた火)」という意味。これにも伝説があってその昔、モロカイ島とラナイ島のカフナ(神官)の争いが始まったのです。
戦いの決着をつけたのはラナイ島のカフナ・カヴェロ。モロカイ島のカフナの持ち物を火で燃やす、という魔術を使い終焉を迎えた地。
だから「神々の庭園」というのかな。名前だけ聞いたら神聖な場所のように思ったけれど戦地でした。
赤土にゴツゴツとした岩や石が無造作に転がっていたり、またこの地に草木が生えていたりという不思議な光景。別の惑星に来たみたいで、誰もがここがハワイだということを忘れてしまうはず。
神聖な場所なので石を持ち帰ったり、積み重ねたりすることは控えましょう。
13:00 車は走っているけれど信号はない?! 小さな中心地ラナイシティ
島の中心地・ラナイシティまでに続く道にも、驚きに満ちた風景が。
フォーシーズンズ リゾート センセイ ラナイ(昔のザ ロッジ アット コエレ)を通り過ぎたあたりから、ノーフォークパインツリーのトンネルがずーっと続いている。
空にまで届きそうな木は、周囲に建物がほとんどないから、一層高く見えた。
ラナイシティの大きさは約18平方キロメートル。警察などの公的機関に銀行、ショップ、レストラン、島で最初のホテル「ホテル ラナイ」など、全てここに集中しています。
その昔、世界の75パーセントものパイナップルを生産していたラナイ島には、その名残のドールパークというのがあって、その周辺に見所が集まっているんだとか。
車で近くを通った感じでは、1時間もあればだいたい全部みることができてしまい、2往復ほどすれば顔も覚えられてしまうぐらい?!の小さな場所に思えました。
町の中で目に入ってくるのは、さっき道路の脇にいっぱい生えていた町のシンボルのようなノーフォークパインツリー。
このパインツリーの魅力にはまってしまったらドールパークへ行ってみて。所せましと並ぶパインツリーのオンパレードに出会えるそう。
お腹がすいてきたら、ローカルな店の中でも注目の一つ「ブルージンジャー カフェ」へ。
ハワイ名物ロコモコから、ハワイ風ヌードルのサイミン、白味魚のマヒマヒなどB級グルメからプレートランチまでありました。
まるで日本の食堂にやって来たかのような、安心できる佇まい、というかお客さん私だけだったなー。
16:00 座礁した船が未だ残るシップレックビーチ
ラナイシティからは約30分。シップレックビーチの名前の由来は、その名の通り昔多くの船が座礁したこと。
写真の海に浮かんでるように見える小さな物体は、1940年代に座礁した船。
現在までその姿を残す、歴史を感じる船。近くまで行かなかったけれど、こんな様子。哀愁感ただようと共に、航海の大変さが伝わってきます。
ところでここのビーチは、めちゃくちゃ風が強くって、のんびり過ごすというところではありませんでした。
ちょっと立ち寄ったっていう感じだったので、ビーチを楽しみたければ最初のフロポエ湾がおすすめ。
1日でラナイの魅力がたっぷりなモデルコース
最終の17:30のフェリーでマウイ島に戻るにはやや強行スケジュールになってしまいますが、それでもラナイ島の魅力をたっぷり感じることができるはず。(私が行った当時は、18:45だったのでもう少しのんびりできたのです。)
もう少しラナイタウンを歩いてみたりとゆっくり過ごしたければ、行きはフェリー、帰りは飛行機でマウイ島やオアフ島に飛んでしまう、という方法もあります。(ただお店など早めに閉まってしまうところが多いですが……)
未知の島、ラナイ島は1日でも十分にワクワクとのんびりとした島のペース、そして感動を味わえた。
ハワイの他の島とは違う、ラナイ島の魅力が伝わっていると嬉しいです!