初めてのインドで詐欺にあってしまった話

旅慣れているからと、すっかり油断していた自分がいたことを反省。
インドは旅慣れたバックパッカーのさらに上をいく!!!
インドでの女性ひとり旅についてはいろんな話があるので、行ってみたいけれど心配、でも行きたいという人も多いのではないかなあと思うのです。3ヶ月にわたる、悲喜交交?! 私のインドひとり旅を紹介していきます。

インドへ行く前までの私の旅行経歴はというと、いろんな国を旅行し、一人で僻地にも行った、旅行先でカウチサーフィンやボランティアの体験もあり、言葉があんまり通じなくてもなんとかなったパターン。ということで、注意はしていたもののインドで必要な警戒心にかけていたのです。

そんな私の悔しく恥ずかしい思い出(今となっては笑い話にできるけれど)「初めてのインドですっかりだまされてしまった話」。皆さんもおんなじ被害にあわないように!!!でもこんな騙され方するのは私だけかな???

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初インドまでの道のり!

実家から空港まで約4時間のバス、飛行機を乗り継いで向かう先は、バックパッカーの憧れインド!!!この日は4時かその前に起き早朝のバスに、なのでほぼ徹夜。長期旅行の前はいっつもこんな感じ。パッキングがめちゃくちゃ苦手な私……ギリギリで完成した荷物はこんな感じ。

 

インド旅行のバックパック
なぜか寝袋を持参

 

バスでも飛行機でも爆睡、でもしっかり飛行機の中ではインド産の赤ワインも堪能。

エアーインディア機内食

 

デリーの空港に着いた瞬間にもうインド。この日のうちに成し遂げなければいけないミッションがあったのに、着いたばかりの時はこんな写真なんか撮っていて心に余裕があり。

ニューデリー空港

 

デリーの空港のトイレ

 

到着後のミッション!インドで電車のチケットを買うはずが……

なんとかニューデリー駅に到着。ここまでは予定通りトラブル無し。さてこの日のミッションは、電車のチケットを買って電車で「ハリドワール」まで行くこと。

というのも私はインドのヨガの聖地として知られる「リシケシ」のさらに北にある、ウッタラカーシーの「クティール」という場所に3日後に到着していないといけなかったのです。なんでそんなところに行くの?と思うかもしれませんが、クティールで、ヨガのTTC(Teacher Training Course)を取得するため。

この時はインドに着いてドキドキとワクワクが半分、残りは「クティール」まで移動しないといけないというちょっとした義務感が。

都会はあんまり好きではないから、という理由と、TTCのために広いインドの2つ都市間の距離を縮めておきたかったのです。そして「ハリドワール」は、ヒンドゥー教の聖地のひとつでガンジス川でのアールティが有名。

ハリドワールのアルティ

 

ニューデリー駅で電車のチケットを買おうと考えていた私。もちろん事前にネットでトライしたけれど、満席だった、ので外国人専用の席を駅で購入するか、ダメならバスで、と考えていた。駅はまるで東京駅のように、人であふれている。一体どこに外国人専用窓口があるのか分からない。ならばここにいる人に聞いてみよう!これがそもそもの間違いだった……

南米を旅行していた時はスペイン語練習中ということもあり、わからなけば、そこら辺を歩いている人やお店の人に聞く、というのが私の旅の鉄則。何かたずねると、そこから思いがけない情報が舞い込んでくることもしばしば、そして地元の人と交流するというのは私の旅のスタイル。で、インドでも同じことをしてみたら思いもよらぬ結果に。

 

tomococo

ハロー!電車のチケットを買いたいのだけれど、外国人専用窓口ってどこですか?

駅で会ったインド人
インド人

あーそれならITDCで買えるよ、前はここにあったけれど別のところに移動したよ。

え???ITDCって何?どこに移動したの?と聞く前にリクシャーに乗せられそうになるも、この時はちょっと疑っていた。

 

tomococo

大丈夫ひとりで行けるから、ありがとう ナマステ!

 

と言って、駅の構内を探し始める。でも人が多すぎるのと疲労から同様にその辺の人に聞いてみると、ITDCだよ、リクシャーで行けるよ云々……そして彼は私をリクシャー乗り場へ、最初は50ルピーと言われるも、距離感も分からないのに交渉の末、20ルピーに。今思うと、これで安心させるという手法だったのかも。リクシャーに乗って、初のインドの街並みを拝見、しながらかなり遠くまで連れて行かれる。

 

インドのオートリクシャー

電車のチケット買うのに、普通なら駅の近くにあるはずだよなー、おかしいな、って思うべきだったのだけれど、インドはこうなのかってなぜか信じてしまった浅はかな私。

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インド政府公式旅行会社のはずがインチキ旅行会社だった!!!

随分と走ったあと、小さいけれどクーラーがガンガン聞いてるオフィスに到着、中には太ってヒゲをはやしたインド人男性が。

 

tomococo
ハロー。今日電車でハリドワールまで行きたいんだけれどチケットある?バスでもいいよ。どうしても今日中に行きたいんだ!3日後までにクティールに着いていないといけないんだ。
インド人

電車のチケットを調べる(ふりをしながら)今日も明日も明後日もいっぱいだよ!

バス会社にも電話してくれ(それが本当にバスの会社だったかは不明)、私が直接話すことができたのだけれど、同じように問い合わせをしたら数日後までいっぱいの一言。

ここでの私の反省は「3日後までにウッタラカーシーのクティールにどうしても到着していないといけない」という内部事情を話してしまったこと。私が南米を旅していた時には、伝えることによって助け舟がいつも現れてくれたから、その癖が抜けていなかったみたい。

でもここは南米ではない、インド、インド、インド。対応を変えなければいけなかったんだけれど、それを分かっていなかった。

これがインドの騙し方!

そして、はっと一人の人物を思い出す。それがアミット。アミットとは、この後に通うヨガの学校の生徒たちに交通手段を手配してくれていて、インドに来る前に何度か彼からメールを受け取っていた。そこでアミットと話たい!ってお願いして電話をかけてみた。

 

tomococo
ハロー!アミット。今、デリーにいるんだけれど、そういえばリシケシまでタクシーで行く人いたよね、デリーの旅行代理店にいるけれど、電車のチケットがないって言われてね、今からでも一緒に行けるかな?
インド人アミット
アミット
ナマステ tomococo! インドに着いたんだね?ハリドワールまでならリシケシより近いから、3000ルピーで連れて行ってあげるよ。ところで今どこにいるんだい?

 

やったー!と思ったのも束の間。場所がわからないから、旅行代理店のインド人に電話を渡してしまった私……そこで彼らはヒンドゥー語で何か話している。そして受話器を受け取って驚いたのが次のアミットの言葉。

インド人アミット
アミット
えーっとじゃあ、ハリドワールまで今から出発で14000ルピーでいいんだね?

 

tomococo
ええ?!アミット!!! 3000ルピーって言ったよね?なんで14000ルピーに値上がりしているの?
絶対に、3000ルピーって言ったしーーーーーーー

 

もうこれは後の祭り。いくらインド人英語はなまりが強いとは言え、最初の時点で何度も金額を確認したし、どう考えても3000と14000の英語を聞き間違えるなんてあり得ない!!! さらにメールでやりとりしていた時は、他の生徒にリシケシまで4000ルピーっていっていたんだよね。今思うと、旅行代理店の人が電話を代わった時にアミットに何か悪いことを言ったのだろう。

話していてもらちが明かないので、渋々電話を切る。

 

tomococo

今日はもう疲れてるからデリーに泊まる、明日また考える(ここはさえてた私!)

 

もうデリーに泊まる予定なんて全くなかったからドミトリーとか安いホテルの名前とか住所を全くメモしていなかった、唯一記憶で、確かサンタナとかという日本人宿の名前を出したら、また電話をかけてくれたのはいいが、違うところにかけていたのに気づかず会話をする私。

 

tomococo
ハロー!今日の夜泊まりたいのだけれどいくら?ドミトリーでいいんだけれど空いている?

 

インド人
宿の人

NO!!!満室だよ。政府の偉い人が亡くなったから人が大勢来ていて、部屋代は上がっているし、空いている部屋なんてないよ、それにマクロードガンジ?は道が閉鎖されているよ。

 

tomococo

??????

これがインドマジック?すっかり騙されてしまった私

結果、タクシーをすすめられ、なんと!その額10,000ルピー。もうなんだか疲れていて、そしてクティールには予定通りに着きたかった。だから今日はハリドワールに行こうって決め、10,000ルピー、当時のレートで約20,000円弱。

道端で売っているチャイが5〜10ルピーぐらいだったからなんと!チャイ約1000杯分(笑)。

実はここまではるばる私を送り届けてくれたオートリクシャーのおじちゃんは、私を待っていてくれたんだよね。だって電車に乗るなら駅に戻るから。彼に事情を説明し、お礼を言って、私はタクシーへ。

クーラーがきいた後席に私だけ、のタクシーは快適そのもの、危険という言葉も頭に浮かばず(女性一人で同乗者もなく)。ふと、ある瞬間にあれ?何かがおかしいって思い始める、やっと正気に戻ったっていうか、かけられていた魔法が解けたみたいに。あまりに疲れていたけれど、やっと疲れが取れて元に戻ったからなのか……
あれ?もしかして、私、騙された??? まさか私が???ありえなーーーい!!!

デリーにはホステルやホテルがいっぱいあるし、偉い人が亡くなったなんてほんと???

幸い、無事にハリドワールに到着し、すでに夜中だったにもかかわらず宿も見つかり、シャワーを浴びて倒れるようにベッドに入ったという、散々な初インドの初日。インドからの洗礼w

インドで騙されないために!反省点と気づき

  • 最低限の調べ物は事前にしておく(ネットやガイドブックにいっぱい情報があるから)
  • 何か聞くときは地元の人、ではなく、そこに住んでいそうな外国人旅行者に聞いてみる
  • こちらの事情をこと細く話さない(それによってつけ込んでくる)
    私の場合は、どうしてもxx日までにウッタラカーシーに到着しなければいけなかったということを話してしまった
  • 連れて行かれた旅行代理店の電話番号、住所、名前さえも全くメモしていなかった。名刺ももらわなかった。なので、ここが果たして本当にITDCなのかは不明
あとで調べたら、ITDCとはIndia Tourism Development Corporationの略で、駅で私が問い合わせた人たちは、ごく普通のインド人にとっては、旅行者=ITDCだったのかもしれません。そして、オートリクシャーのおじちゃんは旅行会社の人とグルなのかそれは謎のまま。
ちなみにトリップアドバイザーのフォーラムでITDCで騙されたなどという書き込みをあとから見つけました。

こんなにもなが〜いやりとりの末にだまされた私。どっかで気づくはずですよね?冷静なら。ということで私のような騙され方をする人は少ないと思いますが、いろんなところに魔の手が潜んでいるインド。みなさん、十分に気をつけて!!!(もちろんいい人もいます。残念ながらあんまり知り合えなかったけれど)

騙された翌日……疲れていたのにそれなりに朝早く目覚める。で、通りに出てびっくり!これがインドだー、人や車がいっぱい排気ガスと耳をツーンとつくようなクラクション、牛が予告なく近づいてきたり…..

次回に続く

 

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インドの子供たち
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¡Eat, Travel, Yoga!〜食、旅、ヨガ

世界の食べ物、旅行(好きなように旅行できるまでは妄想旅行)、ヨガでストレスフリーな生活。日本や世界で自分の目で見たこと、体験したことを気の向くままに綴った日記、ローカル情報に世界の食レシピ、ヨガについてなど、旅行しているような気分になる、今すぐ旅立ちたくなる内容をお届けしています!

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