インドのガンジス川沿いにある、ヒンドゥー教の一大聖地「バラナシ」。
人、車、バイクに牛までもが行き交いごった返す通り、神々しいサンライズ、汚れたガンジス川、いろんな顔を持つガート、古典音楽、スイーツ好き必須の食べ物、しつこくて話に割って入ってくる客引きまで?!、全部がバラナシの魅力。
そんなバラナシを好きにならずにはいられない、バラナシ観光で体験してみたおすすめ5選を紹介します。
インド旅行が憧れに終わらず、行ってみたくなるはず!
ガンジス川のガートで究極のインドを体感!
バラナシの街を有名にしているのは言うまでもなく、ガンジス川とその川岸にあるガート(階段状のテラスみたいなとこ)。
ガンジス川にガートがいくつあると思いますか?北のラージガートから早朝のアールティで有名な南のアッシーガートまで約6キロメートルにおよび、その数なんと88!(84という記載もありはっきりは不明、さすがインド!でも80以上はあるみたい)。
日中は予定を決めず、気の向くままにガートを歩いてみてください。
生活の一部であるガンジス川は、生活感たっぷり、目を疑うような光景もたくさん。
ガートに溜まっている泥を落としていたり、洗濯を始める人たちまでも。
もちろんほっこりする場面も!
人間だけでなく牛までも、みな思い思いに過ごしています。
あちこちで繰り広げられる人間と動物のドラマは、まるで劇場で劇を鑑賞しているような面白さ。
ガートには、お寺やヒンドゥー教の神様の銅像、遺跡に見える建物あり、人間だけでなく建物も興味深いものがたくさん。
また、火葬場が2ヶ所あり旅行者も見学をすることができますが、敬意を払って近づくようにしましょう。
ガートに座ってガンジス川をぼーっと眺めながら、チャイを飲んでゆっくりと過ごすこともバラナシで欠かせないことの一つ。
ガンジス川を眺めながらのチャイは至福の一杯!滞在中の日課になりました。
早朝と夜はここへ!ガンジス川とガートのおすすめの過ごし方
5:00-5:30ごろ :「アッシー ガート」のアルティへ
サンライズ前の暗い時間帯からバラナシは稼働しています!朝は「アッシー ガート」か「ダシャーシュワメード ガート」へ。
アールティそのものは「アッシー ガート」の方が規模が大きく、インド人に囲まれたければ、こっちがおすすめ。私が行った当時は外国人観光客は私だけでインド人ばかりでした。
日が昇り始める時間には終了。
早朝 :「ダシャーシュワメード ガート」見学とボートに乗ってみよう
「ダシャーシュワメード ガート」のアールティは小規模ですが、それでもちゃんとした儀式。
外国人観光客も多く(インド人はもちろん!)、活動的なのはこっちのガート。
早朝から沐浴をしている人もたくさんいて、多くの人がイメージするカオスでそして神聖なガンジス川が見れる。
ガンジス川から昇る朝日は、毎日でも拝みたくなるほどの美しさ。早朝にボートに乗ってみるのもおすすめ。太陽が昇っていく一刻一刻をより近くで見れます。
ボートから見るガートは川の上の静けさとは対照的なザ・バラナシ!ザ・インド!な光景。
「ダシャーシュワメード ガート」付近からボートがでています。しつこいくらいに声をかけてくるボート売りの人がたくさんいるので、探すのは簡単。
夕暮れ時 :「ダシャーシュワメード ガート」のアールティへ
どんなに短い滞在でも絶対に行って欲しいのがこのアールティ。
アールティは、ボートとガート、どちらからも見てみたいものです。時間がなければ、ガートからの方が人々の動きや炎を近くにみれ、より迫力を感じられるので個人的にはおすすめ!
ボートから見る場合は夕暮れ時に出発し、サンセットを見てからそのままアールティへ。
ボートが混み合っていて場所がないと、かなり離れた場所に停まり遠くからアールティを見ることになります。いい場所を押さえたければボート漕ぎの人に伝えることが大切!
全く動じない牛にも動じず旧市街を歩こう!
旧市街の狭い道にもインドらしい混沌が溢れています。野菜や果物を広げて売る人、屋台から職人の工房までもあり目を休める暇もないほど。
物を売りたくて巧みに声をかけてくる人、我が物顔で歩く牛、散乱するゴミや牛の糞まで。のんびり歩くという場所ではないけど、同じ道を歩いてもその度に遭遇する新しい発見に満ちていて、散策をやめられない。
どこの街でもストリートフードは散歩の楽しみの一つ。バラナシでも、路地裏には美味しくて危険な香りが漂っています。
たっぷりの油に浸かって、パチパチと音を立てて揚げられている一品。その香りと音からお腹が空いていなくても、食べずにはいられなくなってしまうはず。
道の真ん中を堂々と歩いていたり、座り込んで道をふさいでいる牛との出会いは日常茶飯事。バラナシの人たちは、空いているスペースを見つけ、何事もないかのように歩き続けることに慣れています。それを知ってるので、全く動じることがない牛。
この街で重要なのは、話に割り込んでくる客引きインド人の対処方法と、牛といかに共存するかということです!
古典音楽に心奪われよう!
「インドの古典音楽を聞かずに帰ってしまっては、バラナシに来たとは言えないよ!」と、同じ宿にいたパブロに教えてもらったのが「インターナショナル ミュージック センター アシュラム」。
楽器のクラスもあり、彼自身もここでインドの音楽と楽器を習っていると言って、楽器を弾いて演奏してくれました。
心打たれる音色に魂まで奪われてしまうほどの素晴らしさだった。 シタールとタブラの演奏が会場でこだまして、瞑想しはじめる人や、寝転がって自分の世界に入り込んでしまう人も。
最新のスケジュールはインターナショナル ミュージック センター アシュラムのFacebookを確認してくださいね。
窯焼きアップルパイに濃厚なラッシーを食す!
カレー漬けの毎日の食事のお口直しになるのがスイーツ。
アッシーガートにある観光客を虜にしている「ピッツェリア ヴァーティカ カフェ (Pizzeria Vaatika Cafe)」。釜で焼くピザは言うまでもなく、サクサクのできたてアップルパイは病みつきになる一品。トッピングにアイスクリームもお忘れなく。
そしてインドといえばやっぱりラッシー。本場のラッシーは濃厚で美味しすぎる!
飲み物の域を超えて、デザート感覚で食べて感動のラッシーが味わえるのが「ブルー ラッシー」。トッピングがたくさんのものをオーダーすると見た目も美しいラッシーが出てきます。実演販売のようにつくっている様子が見えるのも楽しみの一つ。
そして政府公認の「バング ラッシー」もあります。
「ヴィシュワナート寺院」でヒンドゥー教にどっぷり浸かる
「ヴィシュワナート寺院(ゴールデン テンプル)」は、シヴァ神を祀ったヒンドゥー教徒から高い信仰心を集めるお寺。旧市街にあって、徒歩圏内。
写真撮影禁止、ということもありカメラを持たず行ったので自分で撮った写真がありません。バッグは近くのお店で無料で預け、お供えのお花だけを購入。(カメラ、ペン、携帯など持って入ってはダメ。パスポートとお金、お水などはOK。)
パスポート確認があり、「ヒンドゥーを信仰していますか?』という質問があると聞いていたけれど特になく、楽しいおしゃべりで終了。その後ボディチェックもあり入るのが少し厳しかった、人がとにかくすごかったけど中に入れたという達成感を感じたところ。
Googleマップでは、「シュリー・カシー・ビッシュワナス・テンプル(Shri Kashi Vishwanath Temple)」という名前なのでややこしい。その上同じ名前のお寺がヒンドゥー大学の中にもあるのです。写真はフリー素材から借りたもので、ヒンドゥー大学の方のお寺だと思います。
おまけ:仏教の4大聖地も!やることたくさんなバラナシ
仏教の4大聖地で仏陀が初めて説法した「サールナート」が、バラナシの中心地から10㎞のところにありここも人気の場所。
仏教繋がりで言うと、バラナシ近くにあるブッダが悟りを開いた場所として有名な仏教の聖地「ブッダガヤ」も必見!
近くと言っても電車だけで5〜6時間(急行だと3時間弱のもあるみたい)かかりましたが……
インドの仏教4大聖地の一つ「ブッダガヤ」。周辺には、修行から悟りを開くまで過ごした、お釈迦さまゆかりの地があると知り、バラナシから行ってみた。彼が修行していた約2500年前と変わらないような、田舎な風景のスジャータ村。釈迦として6年[…]
ちなみにバラナシには5泊だけの滞在でしたが、写真に収めたい目新しい光景ばかり。写真たくさんな記事ですが参考になると嬉しいです!