見どころいっぱい!グラナダの旧市街「アルバイシン」攻略法

イベリア半島最後のイスラム支配の地がスペイン南部アンダルシア州の「グラナダ」。約800年に渡るイスラム支配の歴史が残るスペインらしくないようなスペインらしい街。

アルハンブラ宮殿と一緒に訪れて欲しいのが、グラナダで最も古い地域、そして世界遺産でもある「アルバイシン」。石畳の小路、白い家々、独特なタイルやお店の看板が印象的。そして隠れ家的なサンセットスポットやスペインを感じる展望台まで見どころたくさん。

最初に訪れたとき、どこにいくべきかよく分からなくて困ったので、3ヶ月歩きまわった結果の、アルバイシンの攻略法を紹介します!!!

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地図はあっても機能せず……迷宮のような場所を歩くコツ

スペインではどんなに小さな路にもそれぞれ名前があり、街歩きにはとっても便利。でもここでは地図や通りの名前は機能せず、というぐらい入り組んでいる、と聞くと不安になるけれど心配ありません!

電線に引っかかっているスニーカー

頼りになるのは歩いていると時折視界に入ってくるアルハンブラ宮殿、もしくはメインストリートや広場。一番はやっぱり地元の人に聞いてみること。アルバイシンに住む人はとっても気さくで陽気。みなさんとっても親切に教えてくれた。

道の名前を言っても全部の通りの名前を覚えてないので、近くの大きな目印となるもの、広場やバルの名前とかで聞いてみてください。

窓際に飾られているたくさんの植木鉢

迷ってみるのも楽しいもの。ふと入った小路にタイルや花がいっぱい飾ってある家に出会えたり。また、ブドウの木や噴水、大きな庭がある家で、一般開放されているところもあります。(カルメンと呼ばれています)

カルメン アルヒベ デル レイの入り口
蔦(かな?)に覆われた情緒あふれる入り口

写真は、「Carmen del Aljibe del Rey」。アルバイシン地区にある最大規模のアラブ時代の貯水槽。隣には庭園があり、見学も可能。

月曜から金曜の12時にガイドツアーあり。スペイン語のみ。貯水槽の内部や庭園の見学が可能。個人なら予約は不要。
スペイン語だけですが、中はとっても美しく入ってみるだけでも必見の場所。
アルバイシンにあるアルヒベと呼ばれる貯水槽
サンニコラス展望台のすぐ近く。裏側に蛇口がついていた

このアルヒベ(Aljibe/貯水槽)は、アルバイシン地区のいろんなところに形を変えて存在しています。今でも蛇口をひねると水がでてくるところも。シエラネバダ山脈から流れてきている水だから大丈夫と言われ、散歩の途中の水分補給に役立った。

上の写真のサンニコラス展望台のすぐ近く、カルデレイラ通りをのぼったところ、Aliatar広場には噴水もあります。地元の人だけでなく、観光客もみんな水を補給しています。

湧き水を汲んでいる人たち
夏は特に暑いので水分補給は欠かせない

アルバイシン地区は、時間帯(特に夜)や路によっては人が少なくなるので注意してください!

スペインの中のアラブ。ケバブにミントティーにアラブ雑貨も忘れずに

「Calle Caldereria(カルデレイラ通り)」という狭い通りには、たくさんのアラブ雑貨を売るお店とレストランが建ち並ぶエキゾチックな場所。グラナダの中心地とは全く異なった香りが漂っている。ここはどこ?スペインにいるの?と目を疑いたくなります。

昼間のアルバイシンにあるアラブな通り

レストランに並ぶメニューは、ケバブ、ファラフェル、クスクス、ミントティーなど。どれも気になる料理ばかり。ケバブは美味しいしリーズナブル。アラブのあま〜いスイーツを売るお店もあります。ランチかお茶、もしくはどちらもアラブレストランで過ごしてみてください。

スペインとは一風変わったお土産も購入できるので立寄っておきたい場所。テレビか雑誌で見て知ったのだけれど、ちょっと怪しい粉末が売っていて、その正体は、アイシャドウ。粉を溶かして使用するというモロッコの定番のお土産をここでも手に入れることができるのです。

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アルハンブラ宮殿が目の前に!展望台と地元の人の憩いの場

アルバイシン地区で最も有名なのは「サンニコラス展望台」。アルハンブラ宮殿が目の前にどーんと見えて、特にサンセットの時間には、反射した太陽の光でアルハンブラ宮殿がレンガ色に染まるのです。

サンニコラス展望台から見えるアルハンブラ宮殿

夕方の時間帯が人気だけれど、午前中~お昼にかけてはサンセットの時間帯に比べて人が少ないので穴場。自分のペースで写真を撮ったり、のんびりとアルハンブラ宮殿を眺めることができるのです。

サンニコラス展望台でギターを弾く人と踊る人

即興でフラメンコギターの演奏やそれに合わせて踊り出す人がいることもあったり、目の前にはアルハンブラ宮殿。

時間を忘れて壮大な景色に見入ってしまい、のんびりとした時間をここで過ごす人も。

サンニコラス展望台の十字架とそこにいる人々
座って本を読んで過ごす人も!

また、アルバイシンの住民の憩いの場所の1つがラルガ広場。サンニコラス広場からラルガ広場へ向かう途中に通って欲しいのが、馬蹄形のアーチが特徴的「ペサスの門」。

ペサスの門と広場
門の先は時空を超えた世界につながるという気分にさせられた不思議な空間

ラルガ広場は午前中は新鮮な野菜や果物を売る小さなマーケットがあり、おしゃべりする地元の人たちで賑やか。すぐ脇のラルガ通りやその周辺にはバルやレストラン、パン屋があり賑やかです。

アルバイシンのラルガ広場
道に並ぶ塔みたいなのがザクロ(スペイン語でグラナダの意味)の形しているのに注目!

もう1つ近くにあるAliatar広場は、オープンエアのバルや、噴水の周りのベンチに座って休憩するのにもってこいの場所。

贅沢な光景が目の前に!知る人ぞ知る、アルバイシンの最高峰

アルバイシンの中で最高峰の場所「サン ミゲル アルト展望台」。クエバと呼ばれる洞窟を横目に山道を登って行くか、階段が整備されているのでその階段を上るとたどり着けます。(階段はクルス ラウダ展望台の近く)

丘からのグラナダの旧市街と馬がいる光景
これは洞窟の横を登っていく方の道

坂道も階段も急斜面だからかなり疲れるけれど、歩きながらみえる植物、後ろを振り返るとアルバイシンの街並、そして少し遠くにアルハンブラ宮殿も見える。時折、こんな可愛い馬?にも出会えたり。

展望台には教会があるから歩いて行く時はこれを目印にしてください。

サンミゲルアルト教会から見えるサンセットを待つ人々
夕方になると人が集まってくる知る人ぞ知る隠れ家的サンセットスポット

これが展望台からの風景!疲れなんて一気に吹き飛んでいく。アルバイシンの白い建物がパズルみたいで、そしてアルハンブラ宮殿よりも高い位置にいるから、やや上から宮殿、その背後にシエラ・ネバダ山脈を望むという絶景。

アルハンブラとグラナダ旧市街の風景

夕方からサンセットにかけての時間がおすすめ!

教会の横を通って、反対側にまわって見るとまた違ったグラナダが。オリーブの木と山々という、のどかな風景が広がる。

がらんとした土地に育っているオリーブの木

石畳が続く上に、展望台までのぼるには歩きやすい靴で行くことをおすすめします!

フリー・タパスはお得感たっぷり!グラナダではバル通いがやめられない

スペインと言えば、バル。バルと言えば「タパス」。しかもグラナダではフリー・タパスが有名。グラナダでは絶対にバルに行かないと損!飲み物を1杯頼むと小皿のおつまみが無料でついてくるというびっくりなシステム。

タパスとたくさんの生ビール
5人分ぐらいのタパス

アルバイシンと市の中心を分けている通りが「Calle Elvira(エルビラ通り)」。この通りとそこから入る小路にはたくさんのバルがあるので、バル巡りには欠かせない場所。他にもさっき紹介したラルガ広場やAliatar広場周辺にもバルがたくさん。

グラナダはスペインの中でも特に物価が安く、私がいた当時はグラスビールは1.7ユーロ~。ワインだと少し値段が上がるけれど、それでも2ユーロ~。この値段にタパスがついてきちゃう。

友達に聞いたら値段は上がっているけれど、最近ではビール(タパス付き)で3ユーロからあるそうです!

ワイングラスとたっぷりすぎるぐらいのタパス
これがフリータパスなんて嬉しすぎる!

3種類のタパスが一度に提供されるというお得な場所も。毎日バルに通っても全部を試すことができないほど、街中にバルが溢れています。

1日かけてゆっくりと歩きたい場所

アルバイシン地区は、アラブ人街、それぞれが特徴のある入り組んだ小径、アルハンブラ宮殿を望む絶景の展望台、そしてゆっくりできる広場にバル。

(12時の無料ツアーに参加するなら、カルメン デル アルヒベ デル レイ→)カルデレイラ通り→サンニコラス広場→ペサスの門を通り→ラルガ広場→サン ミゲル アルトの順番に歩いてみるのがおすすめです!

迷いながら、お気に入りの場所を探してみてください。

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タイルと植木鉢で飾られた壁
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