溢れ返る人々、激しい交通量、旅行者は騙されるのでは?という不安でインドを旅行する勇気がまだ出ない人に、是非訪れて欲しい場所。それが「ダラムサラ」にある「バグス村」と隣接する「ダラムコト村」。
自然がいっぱい、心が落ち着く瞑想センター、小さな村だけれど周囲にアクティビティもあり、ついつい長居してしまうはず。そして、美味しい上にホッとする味のチベット料理の数々ときたら、寒くなければ私も沈没していたと思うほど。(寒いのが大の苦手で行ったのは10月)。
そんな「バグス村」と「ダラムコト村」のおすすめを紹介します!
ダラムサラとは?バグス村ってどんなところ?
インド北東にある「ダラムサラ」の山間にある小さな村が「バグス村」。インドをよく知るバックパッカーからのおすすめ度が高い場所の一つ。

すぐ近くには、チベット亡命政府の本拠地やダライ・ラマ法王14世が住む町「マクロードガンジ」もあります。
バグス村(Bhagsu)
小さな村だけれど「ロウアーバグス(下の方)」と「アッパーバグス(上の方)」とあって、雰囲気がかなり違います。ロウアーは結構賑やかなので、おすすめは上へ上へと歩いてみること!
賑やかと言ってもマクロードガンジとかに比べると穏やかな感じかな。
どんどん上に登っていくと100段以上の階段に突き当たり、その先は車は入れず徒歩のみ。

階段を登れば登るほど静かで自然いっぱいで、街灯もほとんどないようなピースフルな場所に。
インドの女神が祀ってあるお寺を発見。

ヤギや牛が至近距離に、これぞインドの田舎町!を体感できるのです。
宿泊施設はバグス村のメインストリート辺りや階段付近、そしてアッパーバグスにもあります。
ダラムコト村(Dharamkot)
「ロウアーバグス」とも雰囲気は似ていて、「ダラムコト」にもゲストハウス、チャイショップ、レストランがさらにたくさん。でも賑やかな場所の写真がなくてアッパーバグスみたい。

バグス村から山の合間に人と牛や馬のためにつくられた道を歩いて10~15分ほど。こののどかな散歩道は歩いているだけ癒される景色。

慣れるまでは道に迷ってしまうかも。バグスに泊まっていた私は、次に紹介するツシタに瞑想しにいくのによくこの道を歩いていたのです。
「バグス」と「ダラムコト」はどこが境界線なのかはよくわからないままだったけれど……

どちらの村にもシーズンには旅行者が多くなるけれど、自然とゆったりとした雰囲気の中でいろんな国の人と知り合え、すごくよかった!
瞑想で始める1日。チベット仏教の「ツシタ瞑想センター」
ダラムコットにあるチベット仏教の瞑想センターが「ツシタ(TUSHITA)」。日曜を除く毎朝9時から1時間、寄付金ベースで瞑想コースが行われ、誰でも参加可能。
簡単な講義(英語)に続いて皆で瞑想と、講義と実践が組み合わされているので、初心者でも参加しやすいのです。それに一人だと瞑想するのが難しいけれど、周りがみんな瞑想モードなので入り込みやすかった。
丘の上のひときわ静かな場所で、朝から何かやったという謎の満足感と瞑想の幸福感を感じ1日をスタートしていました。

「バグスの滝」の滝つぼとチャイでのんびりと過ごす
バグス村から散歩がてら歩くだけで、のんびりできる滝や自然が広がっています。
ヒンドゥー教3大神のシヴァ神のお寺「バグス寺」を通って10分ほどで「バグスの滝」の入り口に到着。
バグス寺はなんと泳げるプール付き!
滝、と聞くと山の中をハイキングしないといけないのではと思うかもしれないけれど、アクセスがよいのも特徴。
道はほとんど舗装されていて、村の中心から歩いてすぐなので滞在中、毎日でも通いたくなったほど。
自然に囲まれ動物との出会いもある場所。

滝のすぐ脇にインド定番のチャイショップがあるのでチャイを飲みながらおしゃべりするもよし、もっと静かに過ごしたければ川の近くまで降りて行って、ぼーっと過ごすこともできるのです。
この日は水が澄んでいてとっても綺麗だった。
そして滞在中に名前を何度も聞いていたのに結局行けずじまいだった「Shiva Cafe」。これはさらに自然の中にあって癒される雰囲気。近くに「Peace Cafe」というのもあります。
インドでは滝や川には洋服のまま入りましょう!
雄大な風景が広がる「トリウンド」のトレッキング
バグス近くにある最も人気のスポットが、海抜2875メートルの「トリウンド」までのトレッキング。
瞑想センターのツシタのすぐ横の道からトレッキングがスタートし、トリウンドまで片道約9キロの道のりです。ちょっと自信がない人は途中のガル寺院まではタクシーで行き、(約1、2キロ)そこから歩くという方法も。
最初のチャイ休憩できる場所が「マジック ビュー カフェ」。その名の通りこんな景色が目の前に広がっている。

リシケシで知り合ったバックパッカーとダラムサラまでのバスが偶然同じで、後日一緒にトレッキング。歩いている人がたくさんいたので迷うこともなかった。
さらにまた途中にチャイショップがあるので、最後の1キロに備えて、砂糖がたっぷり入ったチャイでエネルギー補給が大切。
最初は簡単な道のりも途中から険しくなり、最後の1キロは22のカーブがあるので要注意。
「トリウンド」からは、山頂が雪が残るダウラダール山脈が目の前に広がり、疲れも吹き飛ぶ美しさ。

座ったり寝転がったりできる広大な平原になっている。
ここにはロッジがあるので、1泊して日の出を眺めることも可能。テントを張っている人たちもいた。
360度視界が広がっているので反対側はこんな感じ。
シヴァ神の祭壇も。
どこでもチャイを飲めるのがインド。頂上にもチャイショップがあって、雄大な景色を見ながらのチャイは一際美味しく感じた。
もっと歩きたい人は、ここからさらにショートトレッキングもできます。
毎日でも食べたい「チベット料理」に「バグスケーキ」
バグス滞在中にはまっていたのが、チベット料理とバグスケーキ。餃子よりも皮の厚いモモがスープにたっぷり入っている。
「バグスケーキ」とリシケシの「バノフィーパイ」、バラナシの「釜焼きアップルパイ」が私の中でインドのスイーツベスト3。
バグスケーキはピーナッツバターとチョコレートとサクサククッキーの生地のコンビネーションが最高すぎる!
オススメは生クリームたっぷりのトッピングをつけること。今でもこれを食べにバグスに飛んで行きたいぐらい。
バグスケーキの発祥のお店「Singh Corner」で食べることができます!
ヨガや瞑想、レイキからインド料理まで学べる!
アクティビティが豊富で、地元の人や旅行者とも気軽に知り合えるバグス村。ヨガ教室、レイキなどスピリチュアル系からインド料理教室まで、アクティビティには事足りません。
地元の女性をお手伝いし始めたバックパッカー。こういう交流大好き。インド料理教室はこんな感じかなという勝手なイメージ。

瞑想のインストラクター養成講座や、ツシタやヴィッパサナで10日間集中して瞑想するコースもあります。
ちなみに料理教室ではなかったけれど、バグス滞在中に完璧なチャパティの作り方を習ったのでこちらで紹介しています。
インドで定番の薄焼きパン「チャパティ」。インド人が手際よく大量生産している様子を見たものの、なんだか難しそうだなあと感じていました。が、インド人に教わった通りにやってみたら、とっても簡単な上に、ちょっとした工夫であっと驚く美味しさに。[…]
「マクロード ガンジ」でチベットについて深く知ろう!
「バグス村」からダライ・ラマ法王が住む「マクロードガンジ」までは約2キロ。
チベットのお寺、博物館、レストランがあり、歩いてる人もチベット人が多く、インドというよりチベットに来たみたい。
ダライ・ラマ14世の公邸であり、チベット寺院にチベット博物館があるチベット亡命政府の中枢「ツグラグカン コンプレックス」もここにあります。

マクロードガンジとバグスは、徒歩やリクシャーで行き来できる距離。私はバグスーの山の中にあるゲストハウスに宿泊し静かに目覚め、日中はマクロードガンジに通っていました。

便利で賑やかなのが好きな人は、マクロードガンジ宿泊がおすすめ。
マクロードガンジにも足繁く通っていたので、マクロードガンジについては別で紹介します!
ダラムサラまでのアクセス方法とおすすめの季節
電車の場合は近くの駅は、「Amb Andaura」、「Una」、「Pathankot」」など。そこからタクシーかバスでダラムサラまで。
バスの場合はダラムサラを目指しましょう。リシケシからダラムサラまで直行の夜行バスで行きました。デリーからバスもあります。
バスは、ロウアーダラムサラに到着します。そこからは、タクシーか乗り合いリクシャー、バス、ロープウェイでマクロードガンジまで。
マクロードガンジから乗り合いリクシャーでやっとバグスに。アッパーバグスの宿の場合は荷物を持って階段を登らないといけないので荷物がたくさんの人は要注意!
冬の時期は雪が降り、寒さが厳しいので旅行者も少なくなります。レストランやホテルも一時的にクローズしてしまうところがあるので、4月~10月中旬に訪れることをおすすめします(ただし7月~9月中旬はモンスーン)。