世界中に愛好家がいて、さまざまな国や場所で体験できるほど普及しているヨガ。おしゃれで、ダイエット効果があり、ヨガ=女性がするもの、というイメージがあるけれど、ヨガは老若男女問わずできるのです。
それを象徴するのが、「Yoga is for everybody and every body」という言葉。そして実はとっても奥深いヨガ。
ヨガの5つのポイントとは、「アーサナ(ポーズ)」だけでなく「呼吸」、「リラクゼーション」、「食事法」、そして「ポジティブシンキングと瞑想」のこと。ヨガの発祥の地、インドではこれら全てを一つの場所で体験できます。それがヨガの聖地として有名な「リシケシ」。
世界中からヨギが集まる街でどんなことが学べ・体験できるのか紹介します!
多種多様なクラスで自分に合うヨガがみつかる
アーサナにも種類はいろいろ。
- 動きがゆっくりな「ハタヨガ」
- ダイナミックでハタヨガに比べ運動量の多い「アシュタンガヨガ」
- 体の歪みの矯正に重きをおく「アイアンガーヨガ」
- 動きと呼吸を一体化させ、流れるようにポーズを続ける「ヴィンヤサヨガ」
- 陰ヨガ(筋肉を緩め体の内部に働きかけるヨガ)と陽ヨガ(筋肉を使いながら体を動かすヨガ)を組み合わせた「陰陽ヨガ」
好みもあるので実際に試してみて自分に合うものを選ぶことと、先生との相性も大切なポイント。初心者であればビギナーコースがおすすめ。

アシュラムで行われるものは寄付制やもう少し安いものもあります。ただ値段だけで選ぶと人が多すぎて、先生の目が行き届きにくくなってしまうのでその辺りも考慮して選んでみてください。

ハタヨガのSurinder (Swasti Yoga)やアイアンガーのUsha Devi (Patanjala Yoga Kendra) は学ぶことが多く、とてもためになったので気になる人はクラスを受けてみてください!(UshaはB.K.S. Iyengarの直弟子)。※クラスに夢中で写真がありません……
気を整える呼吸法「プラーナヤーマ」
また「アーサナ」と同じぐらい大切なのが「プラーナヤーマ」という呼吸法。呼吸をコントロールすることで、心を落ち着かせる効果があるのです。また、ポーズをとりながら正しい呼吸法をすることではじめてヨガの効果が得られます。
アーサナと一緒に行う場合もありますが、しっかり学びたい人は、「プラーナヤーマ」を集中して練習するクラスに参加してみてください。
様々な呼吸法を取り入れた新しい瞑想法「ブリス オブ ブレス」
瞑想している様子は、ただ目を閉じて座っているだけのように見えるけれど、心をまっさらにする方法があるのです。
様々な呼吸法を取り入れて、最後に瞑想に至ると言う新しいテクニック「ブリス オブ ブレス (Bliss of Breath)」という珍しいクラスも。呼吸と心は繋がっているので呼吸することだけに意識し集中していると、自然に瞑想の世界に入っていくことができるのです。

リシケシで知り合った人に「ヒマラヤ ヨガ リトリート」をすすめられて実際に参加してみたところ、今までに感じたことのない世界に足を踏み込んだという感覚でした。とはいえ、瞑想にもいろんな方法があるのでこれも自分に合うものを探してみてください。
伝説の「ビートルズ アシュラム」で瞑想
リシケシは1968年にビートルズがヨガの修行に来たことでも有名。彼らが瞑想をしたアシュラムが残っています。現在でも中まで入れるドームもあり、木々に囲まれシーンとした場所。
大きなバニヤンツリーやビートルズの似顔絵が描かれた壁画もあります。
ビートルズはここでの修行中に幾つかの名曲をつくりだしていて、同じように瞑想してみたところ何かインスピレーションが湧いてくるような気がした。
外国人観光客は600インドルピーの入場料が必要です。(2025年現在)

キルタンやマントラに触れる「アールティ」や「サットサンガ」
街を流れる”綺麗な”ガンジス川や川の堤防で執り行われる「アールティ」、聖なる水が流れる滝など、体も心もリセットできると感じられる場所がたくさん。
サンスクリット語でマントラを詠唱するキルタンに気軽にふれることができるのもリシケシならでは。アシュラムで行われる「サットサンガ」は宿泊者以外も参加できるので、キルタンの世界ものぞいてみてください。
こちらはガンジス川のアールティの様子。
サンスクリット語は、心を浄化し脳にも働きかけるので、「オーム」という言葉を発しているだけで精神的な効果が得られるのです。
リシケシのアールティは、「Triveni Ghat」 や「Parmarth Niketan Ashram」でサンセットの時間に合わせて行われます。
新鮮なフルーツやベジタリアンフードで食生活が変わる
ヨガ=ベジタリアンな食事は間違いではないですが、いろいろ規制したり厳しくすると、ヨガを続けるのが難しくなるので無理せず自分のペースが一番。
ヨガの思想を学んだりヨギの生活を始めると、強制ではなく、自然とベジタリアンになる人も多いのです。そして、リシケシでは、肉や魚が売っていないので必然的にベジタリアンに。豆を使っていたり、スパイスがうまく調合され、肉や魚がないことを忘れてしまうほどの美味しさ。
また日本人の口に合うチベット料理もあります。

また、リシケシには隠れ家的なところからガンジス川に面している場所まで、居心地のよいカフェがたくさん。ソファーや畳のところも多く、チャイをオーダーしてのんびりと快適に過ごせます。
欧米の旅行者が多いので、オシャレな食べ物やスイーツがたくさん。たまには甘いものが欲しくなることもありますよね?!
無性にクロワッサンが食べたくなったら見つけた!そして市場やその辺で売っているフルーツが新鮮で美味しいのです!

アーサナで代謝がよくなり、空腹を感じ、そして美味しいものが揃っているときたら、ついつい食べすぎてしまうほどです。
アシュラム滞在で自分自身と向き合える
せっかくインドに行ったなら、アシュラム生活も体験したいと思うかもしれません。不要なものを一切遠ざけて自分と向き合ってみたい、という人にはおすすめ。そして、アシュラムにはルールがあるので、自分に甘やかしてしまう人には規則正しい生活が送れるというメリットも。
Ved Niketan Dhamに泊まってみましたが、他にもたくさんあります。アシュラムでは基本的に宿泊者は無料でヨガのクラスを受けることができます。

朝が早くて就寝も早く、アシュラムの中では静寂が基本。逆にこれらが苦手な人はゲストハウスもあります。
ヨガのスーパーマーケット!リシケシでヨガ三昧の生活
一言でヨガと言っても実はいろんな要素が関わっていて、ちなみに、笑いのヨガなんていうものまであるのです!ヨガを始めてみたくなりませんか?その効果は、無限大でライフスタイルを変えることもできます。
そして大切なのは、続けること。アーサナに関してだと最初から全てのポーズをできる人なんていないのです。ヨガの先生でも体が硬くて、うまくできないポーズもあるぐらい。毎日続けることで体や心の変化がわかるようになるので大丈夫です。
リシケシは、気軽にそして幅広く学べ、選択肢も多く自分に合うものに出あえる、ヨガのマーケットのような街。
でも実はヨギでなくても十分に楽しめるリシケシ。詳しくは下記を参考にしてみてくださいね。
世界中からヨガ愛好家が集まるインドの「リシケシ」。ヨガの聖地として知られているのでヨガをしない人は楽しめないのでは......と、行くのをやめてしまうのはもったいないのです。地元の人も強烈な客引きとかなく、聖なるガンジス川とそこに架[…]