インドで食事といえばやっぱりカレー。街には、スパイスの香ばしい匂いとインド独特の香りが充満しています。
インドで「カレー」とはスパイスを使った料理の総称のこと。「xxxカレー」というのはほぼ見かけず、使う具材ごとに名前があるのです。さらに北と南では使用するスパイスも違ったりと、とにかく種類が豊富でややこしい逆にいうと、奥深〜い。
毎回レストランに行くとメニューがたくさんありすぎてにらめっこしていました。
私が訪れた北インドのバラナシ、リシケシ、マクロードガンジで食べたカレーを紹介します!
チーズからお団子入りまで豊富なベジタブルカレー!
「パニール (paneer)」
インドに行って、カレー好きを虜にするのがパニール(paneer)入りのカレー。パニールとは、インドのフレッシュチーズのこと。
パニールはカードミルクを原料としています。そのまま食べてもあっさりとしていて癖になるけれど、スパイス料理に加えられると中毒になる美味しさ。
「パニールバターマサラ」
パニールがふんだんに入っていて、さらにはインドのバター「ギー」がトッピング。
通常はチャパティとの組み合わせだけれど、チベット人が多いマクロードガンジのレストランでは、チベット風のパン、「ティモ」との組み合わせ。これにハマった!!!
「パニールティッカマサラ」
「ティッカ(tikka)」とは、チーズをヨーグルトと何種類かのスパイスに漬け、ローストする調理法のことだそう。
トマト、パプリカ、玉ねぎ、ジャガイモなどが入ったスープに調理されたパニールが入ってた。パニールバターマサラ同様に必食です。
「コフタ(kofta)」
コフタとは、じゃがいもとパニールでつくるお団子のこと。インドで感じたことは、ベジタリアンが困ることがないほどベジタリアン料理が豊富。
ナッツやレーズン、ほかの野菜を加えることもあり、栄養満点、ボリューミーでお腹いっぱいに。
「マライコフタ(malai kofta)」
このコフタにトマトベースのクリーミーなソースをかけた料理。深い味わいと食感がミックスし、一度食べたらやみつきになります。
コフタがスープに埋もれていてこの写真では見えませんが……
パラック(palak)やサグ(saag)
「パラック」はホウレンソウのことで、見た目はギョッとするけれど、自然の色。「サグ」とは、何種類かの葉物をミックスしたもの。
辛いものが苦手な人にとって、インドで辛くないカレーを探すのはとっても困難。お店の人に「辛い?」と聞いて、「辛くない」という返事が返ってきても大概の場合は、辛いから注意してね。
スパイス料理は好きだけれど辛いのはどうも苦手、という人にオススメなのが、このパラック(palak)かサグ(saag)、かさっき紹介したマライコフタ。
どれもこれも独特の味を持っているんだけれど、飽きてしまうこともあるのが難点。グループで異なる味を頼んでシェアするのがオススメ!
やっぱり肉が食べたい!インドではチキン、マトンかラム
宗教上の理由からインドでは、肉入りのカレーといえば、チキン、ラムかマトン。
「チキンバターマサラ」
ヨーグルトやスパイスでマリネしたチキンが入っていて、ジューシーでとっても柔らか。
インド人に「オススメのカレーは?」と聞くと、誰もが「チキンバターマサラ」いうほどの、王道のカレーとも言える一皿。
マトンカレー
もちろんマトンがそのままごろっと入っているカレーも。柔らかく後を引く美味しさ。
「キーマカレー(keema)」
ラムやマトンのひき肉を使っていてポピュラーな一皿。組み合わせは「アル, aloo 」(ジャガイモ)や、「マタール, mutter」(グリーンピース)などなど。
また、インドの東地方に行くほど、魚入りのカレーに出会う機会が増えました。
スープがなくてもカレー?!
スパイスをたっぷり含んだ野菜炒めのような一皿もカレーなのです。
ビンディ マサラ (bhindi masala)
「ビンディ」はオクラのこと。スパイスたっぷりでいろんな野菜と一緒に炒められ、日本のオクラ料理とは違い、新しい味。
マタール マサラ (matar masala)
「マタール」はグリーンピースのこと。他にも「ゴビ, gobhi」(カリフラワー)も炒め料理の具材にぴったり
北インドのカレーは、こってりとしているのが特徴です。そして南では、カレーのお供はお米なのですが、北インドではチャパティが主流。
どれもレストランでよく見かけるメニュー。クーラーが効いている高級そうに見えるレストランから、外国人観光客が集まるオシャレなカフェ、地元の人で賑わう庶民的な場所まで、迷ってしまうほどメニューが豊富なところばっかだった。
お子様ランチみたい!ターリーはお得感たっぷり
何種類かのカレーを試したい、お腹いっぱい食べたいときには「ターリー(thali)」。
特定のカレーを食べたい時にはレストランがおすすめ、ターリーを食べたいときは屋台かレストランと2択です。勇気があれば屋台に。
基本は、数種類のカレーにご飯とチャパティ。ベジタリアンには嬉しい「ダル, dal」(レンズ豆)や「チャナマサラ, chana masala」(ヒヨコ豆のカレー)が出てくることも。
ひよこ豆大好きだからこれが入ってるとラッキーって思った。
お店によってはヨーグルトや「アチャール」というインドの辛いお漬物もついてて、まるでお子様ランチのような豪華さ。
スパイス入り薄いおせんべいのような「パパルもしくはパパド(papar)」もお気に入り。
レストランによっては、ベジタブルターリー、スペシャルターリーなど数種類から選べることもある。すごいーターリー!!!
南インドで名前が変わり「ミールス」と呼ばれ、カレーの種類なども南インド流に変わるそう。南インド行かなかったから次回のお楽しみ。
本場インドで本物のカレーを!
ここで紹介した以外にも、具材それぞれや味の組み合わせが変わったりと本当に種類は豊富。
パニールやコフタひとつとっても、お店によってこだわりがあって美味しいのに出会えた時の感動と言ったら!
日本の9倍もの大きさのインドでは北と南で食事が結構違うとのこと。南インドのカレーは酸味のあるスープのようだと聞くと、カレーへの探究心は高まるばかり。