大胆な衣装で華麗にサンバを踊る姿が印象的なブラジルのリオ・デ・ジャネイロ(以下リオ)のカーニバル。カーニバルといえばリオをイメージすると思いますが、ブラジルのたくさんの街で開催されているんです!
カーニバルをどこで過ごそうかと考えていたときにおすすめされたのが、「レシフェとオリンダ」という街。この地域のカーニバルは、サンバよりもフレヴォ(Frevo)やマラカトゥいう音楽とダンスが有名。
テレビで目にしたリオのカーニバルとはちょっと違う、でもお祭り騒ぎ度は変わらず、地元の人々に混ざって一緒に踊りたくなる「レシフェとオリンダ」のカーニバルを紹介します。ちなみにブラジル三大カーニバル「リオ」、「サルバドール」、「レシフェ」のひとつなのです!!!
気になる2023年のカーニバルはいつ?レシフェとオリンダでは2月17日(金)~22日(水)までと発表されています。
世界遺産の街、オリンダ。その名前の由来は街の美しさから
おすすめされたけれど、レシフェとオリンダってブラジルのどのあたり?と、思いました。
レシフェは、ブラジルの北東部ペルナンブコ州の州都の街。2014年にサッカーのワールドカップで日本が試合を行った場所なのでレシフェという街の名前を聞いたことのある人もいるかもしれないですね。
レシフェと一緒に訪れたいのがレシフェから北に約10kmの場所、オリンダ。名前の由来は、この街をみて、その美しさから「オーリンダ!」と口にしたことなのです。(ポルトガル語でoh linda!はわー美しい!という意味です。)そう聞いたらどれだけ美しいのかみてみたくなりませんか?!
オリンダの歴史地区は、ポルトガル植民地時代のコロニアル建築が残り、ユネスコの世界遺産にも認定されています。カーニバルの時期には家々も飾り付けをしていて鮮やかさが倍増。そんな街並をみているだけでも楽しめます。また、セー教会周辺からはこの美しい街が広がる景色が眺められるそうです。
夜になったらレシフェのカーニバルへ!
この地域のカーニバルは、レシフェは夜、オリンダは昼、に訪れるというのがお決まりのパターンとのこと。初日の夜にレシフェへ行ってみると、数メートルの高さの人形や装飾がライトアップされていて、クリスマスの飾り付けのような装飾がみれます。
特設ステージが設けられていて、音楽と一緒に踊り、カーニバルの開幕を祝います!
太鼓などの楽器やブラジルではよく見かけるスピーカーを担いでる人たちが。ステージに登場する人はわりと知られたミュージシャンだったりするのですが、道端で演奏している人たちもすごく上手なのです。
200万人もの人々が集まるパレード「Galo da Madrugada」
レシフェで見逃してはいけないのが「Galo da Madrugada」という、現地ではブロコと呼ばれるパレードのようなもの。約200万人もの人々が街の中心の通りに溢れるということで、ギネスブックにも登録されたことがあるのです。この巨大な雄鶏の人形が目印。(Galo da Madrugadaは、夜明けの雄鶏という意味だから雄鶏の人形です。)
ちなみに私は会場から離れたところに泊まっていたということと、もっと早く出発する予定がグループ行動あるあるで、予定よりもかなり遅れての出発になり昼ごろ到着。地元の人がgaloの人形を一生懸命探してくれたけれど、どこにいるのかわからないままでしたw 上の写真は別の日に撮ったもの。
galoで幕開けるレシフェのカーニバル、でもgaloが見つからなくても十分に楽しめます!
ブルーマンは人形なのか人間なのか写真を見ても判断つかないほど!
カーニバルはどんな感じかというと、普段は交通量の多い道路が歩行者天国に変わり、その道を次から次へと山車が通っていくのです。山車といってもここでは写真のようなオープンカーのバス。様々な会社がスポンサーとなっているので広告を兼ねたもの、人気のバンドが演奏していたりと趣向も様々。
これがどうらやブロコというものだと後から知りましたが、この山車の役目を果たしているバスやステージがいくつも設けられていて、テーマがあるものや単に音楽を流しているだけのようなものだったり。バスの後に人々は踊ったりジャンプしたりしながらついていきます。バスが来ない間は道で踊り出す人、ビール片手におしゃべりしている人、少しの間体を休めている人など。
ステージは歩いて回ることができる範囲にあったり、またこのバスはいろんな場所に停まっているので、いくつか場所を変えてみていろんな雰囲気を楽しむこともできます。
ここでの特徴は参加者も仮装してカーニバルを楽しんでいること。決まった衣装なんてなく、とにかく目立つのが一番という人もいればブラジルの国旗のカラー、青や緑、黄色を取り入れている人、とにかくなんでもあり、のカーニバル。
何も準備してない……という人も心配なし。露天があるのでその場でカーニバルモードに突入できます。
オリンダは昼間がみどころたくさん!
レシフェの2日間でも十分楽しんだ、と言えるのですが、オリンダの街へも足をのばしてみましょう。
トランペットと太鼓などの楽器を演奏して行進しているマーチングバンドのような人たちもいます。
この人形は、最終日の恒例であるパレードに登場する巨大人形たちだったのかもしれないですが、定かではありません。
人だけではなく、建物もカーニバル仕様。
ブラジルはカーニバルが大好きなラテンの国。人々は仮装をして、お酒を手に街へ繰り出します。
狭い道いっぱいに人々が溢れ、踊っている人、ビールをかけあったり、飲んで、食べて、おしゃべりを楽しんでいる人など、前日と変わらないのでは?と思うかもしれません。でも、予定されてたのか即興なのかわからないけれど、楽器を持ったグループが音楽の演奏を始めることがあり、また違った楽しみがあります。
そして、レシフェ・オリンダのカーニバルの特徴はというフレヴォという音楽と踊り。独特な音楽とリズムが聞こえ、鮮やかな色の小さなカサを降りながら華やかな衣装で踊っている人やグループをみかけるはず。他のカーニバルではみることができないのでお見逃しなく!
当時(2014年)は私はあんまり動画を撮るという習慣がなく残念ながら動画が1本も残っていない……youtubeなどで、frevo(フレヴォ)、carnaval de recife や olindaと検索すると出てきます。
カーニバル最終日の見ものは、約100体もの巨大人形が出没するパレード。アーティストやミュージシャンや政治家その他著名人を選出し、彼らの活躍や活動へ敬意を表しそっくりな?!巨大な人形をつくります。人形が練り歩くパレードと共にカーニバルを締めくくるそうです。(疲れすぎて最後の日は出かけませんでしたw)